「お月さまと子ども」
video 3min - 2012
実家に眠っていた新潟・長岡の民話を集めた昔話集『おばばの昔話』の一話「お月さまと子ども」からの一説を抜粋し、 制作した作品。
この民話は、長岡市出身の昔話研究家・水沢謙一が、昭和40年頃に同市の池田チセおばあさんから採話したものであり、 親しみのある長岡弁で語られている。そのためこの土地の言葉であることには違いないが、はっきりとした伝承経路は 明らかではない。(最終的に月の影へと消えていく子どもの姿は、いかにも民話的であり、アイヌに由来するという説 もある)
口承で受け継がれてきた語りは、やがて文字に定着し、抜粋され作品となり、そしてまた本を閉じれば頁の奥に戻って いく。
消えていくことと、残そうとすること、その間にある矛盾に共鳴しながら制作した。